「ハンドメイド」という言葉は身近になった一方で、「ハンディクラフト」や「handcrafted」といった表現の違いが気になることも増えました。
特に、自分でアクセサリーや雑貨を作る人や、それらを購入するとき、「この表現で合っているのかな?」と迷った経験はありませんか?
この記事では、英語表記や語感の違いに注目しつつ、「ハンドメイド」「ハンディクラフト(handicraft)」それぞれがどういったニュアンスを持つのか、わかりやすく解説します。
「ハンドメイド」とは?

「ハンドメイド(handmade)」とは、その名のとおり 人の手で作られたもの を指します。
大量生産される工業製品と区別するために使われることが多く、アクセサリーや雑貨、洋服など幅広いジャンルで使われています。
道具やミシンを使う場合もありますが、重要なのは「ひとつずつ手をかけて作られている」という点。
そこには作り手の想いや工夫が込められており、既製品にはない温かみや個性が魅力となります。
「手作り味噌」などお手製の食べ物もハンドメイドに含まれます。
日本語でいうところの「手作り」や「お手製」はハンドメイドに属します。
「ハンディクラフト」とは?
一方で「ハンディクラフト(handicraft)」は、直訳すると 手仕事・手細工 を意味します。
こちらはより「伝統的な工芸」「民芸品」といったニュアンスが強く、地域文化や歴史に根ざした技術が受け継がれているものを指すことが多いです。
たとえば、織物や陶芸、木工など。実用性と芸術性の両方を兼ね備えた作品に使われる傾向があります。
単なる趣味や日常的な制作物というよりも、文化的価値や職人技を感じさせる表現といえます。
英語表現の違い

海外では「handmade」「handcrafted」「handicraft」という表現があり、少しずつニュアンスが異なります。
Handmade
完全に手作業で仕上げられたもの。一点物であることや、機械をほとんど使わない点を強調します。
Handcrafted
「手作業で作られたもの」ですが、制作過程に工具や機械を一部取り入れることも含みます。
ハンドメイドよりも幅広い意味で使われることが多いです。
「Handcrafted」にも「手作り」という意味がありますが、彫刻などの作品にはHandcraftedで表されています。
Handicraft
伝統的な手工芸を指す言葉で、地域性や文化背景が重視されます。
教育や職人技の文脈でも使われ、芸術や文化財に近いニュアンスを持ちます。
日常での使い分け
日本では「ハンドメイド」という言葉が一般的で、フリマアプリやハンドメイドマーケットでも多く使われています。
販売や紹介においては「ハンドメイド」と表現するのが安心です。
ただし、伝統工芸や職人技を強調したい場合には「ハンディクラフト」や「handicraft」と表記すると雰囲気が伝わりやすいでしょう。
Canvaなどで英語で検索したり、サイトのURLに使うスラッグなど「英語」で使いたい場合は、「handcrafted」「handicraft」の方がヒットすることが多いです。
まとめ
つまり、どちらも「手で作られたもの」を意味しますが、込められた背景やニュアンスが少しずつ異なります。
自分の作品や紹介したい対象に合わせて、ぴったりの表現を選ぶことが大切です。
- 「ハンドメイド」=趣味から販売まで幅広く使える一般的な言葉
- 「ハンディクラフト」=伝統的・文化的な手工芸のニュアンスが強い
- 英語圏では「handmade」「handcrafted」「handicraft」と使い分けられている
日本では「ハンディクラフト」より「ハンドメイド」の方が馴染みがあるので、手作りアクセサリーやminneなどでは「ハンドメイド」と従来通り使って良さそうです。